悩んだこと。ヨーガをひとに伝える、とは...

特に今年は、いろんな事態に遭遇し、いろんな状況に葛藤されている方が多く、そうした投稿を目にすることも多々ありましたね。

目にするたびに「あぁ、こういう方にこそ、ヨーガの哲学に触れていただけたらいいのに。状況に振り回されず、自分自身をおだやかにし、心は周りへの感謝と愛に満ちるということを感じてもらえるのに...」と思いました。

しかし、私には届けるには力が足りないのか、私のつながりの方々はほぼサイクリストのため全くヨガが響いてこないのか、ヨガしてみませんか〜？とSNSで発言してみても、なかなかいらっしゃらないというのが現状です。

体を用いて本来の自分自身を感じ、どうやって選択してくことが自分の幸せ（ひいてはみんなの幸せ）につながるのか、どんな手順を追っていくことが常に笑顔でいられることなのか、を探り、知っていけるのがヨーガです。

コロナ渦になり、私のヨーガつながりの友人たちと、本当にヨーガをやっていてよかったよね、って話したことがあります。
状況が悪くなっても、自分自身は変わらないところにいられる術を知っているからです。
みんながヨーガを知れば、もっともっと生きやすくなるのに...って、結構本気で思います。

＊　＊　＊

日本ではヨーガのイメージが今ひとつになる理由がある、ということは想像に難くないです。
そこであえて言ってみますが、ヨーガは宗教とは違うと思います。
歴史的には、ヨーガには考えの元になった宗教があったり、日本の仏教へも影響しあっているそうですが、現代における私たちにとってのヨーガは、私はぜんぜん宗教ではないと思っています。

人間が社会の中で暮らし始めてからずっと蓄えられてきた、より快適に生きていくハウツーが集積されて伝承されたものがあり、さらにそこに現代の解剖学・運動学が加わり、体と心のつながりはより科学的エビデンスを持って「効果」をもたらしてくれることも分かってきています。それが現代のヨーガだと思っています。

やり始めた頃の自分は、「解剖学的に、体に効果がある」という点でヨーガに意義を見いだしてスタートしましたが、体に与える好影響は心にも作用していくことを実感しました。（例：良い姿勢はストレスホルモンを減少させる）
合わせてヨーガ哲学を知る書物を読むことで、精神的にも向上していけていると思います。

＊　＊　＊

心から、ヨーガが素晴らしいもので、ぜひともみんなに知って欲しい！って思うのに、私の大切な周囲の方々に、共感を得られるようにお伝えすることができていない自分がとてももどかしいと思って、とても悩みました。

そして時間は少しかかりましたが、その悩みさえもヨーガが教えてくれることになりました。
「まずはあなた自身を幸せにしてあげてください。あなたが幸せでいると、あなたの周りの人にあなたの幸せが伝染していくからです。」

まずは、私がヨーガを心から楽しんでいく。
何かうったえかけるよりも、自分が幸せでいることを伝えることの方が良いということなのでしょう。
とりあえず、今のわたしが得た結論です。