CCM#3飯山ナイトレース、#4飯山

「日本初のナイトクロス」
そんな響きにやられて今年もいざ楽し苦しい難関コースへ！

三船さんが去年作ったコース、今年もほぼ変わりないだろうなと思っていたところ、
陸上で使われるらしい砂場2箇所を通るのが追加され、その分一番傾斜のキツイ上り坂へのアプローチが少し長くとられるように。あとはほぼ同じような感じで、林の中の湿った落ち葉が敷き詰められたテクニカルな下りも健在。

お昼ごはんを済ませて、徐々に傾いていく太陽に合わせて目をならしたいと試走開始。

暗くなって見えづらくなったときの事を考えて自分のラインを覚えようと走っていたら、いつのまにか5周も試走していた。とはいえ、私は途中でゼッケンを取りにいったり、ちょっと休憩を入れての試走だったが、L1の宮内さんはその間ずーっと走っていた。

相変わらず参加人数の少ないL2は走ればポディウム。そういうときは勝つしかない。
調子はなかなか良かったし、草地に入る前の舗装路が長いし、コースが狭くなる前に前方に出たいと思い、スタートでダッシュしようと決めて、マスターズの中に入れるようにスタート。

スタート時はまだ空に明るさが残っていたものの、すぐにどんどん暗くなっていく。
しかし野球場などのためのナイター設備が整った会場に完全な闇はない。
どこに砂が浮いていて、どこに根っこが飛び出ているかや、
影になって真っ暗なドロップの傾斜も、試走のお陰で体が覚えている。

大丈夫・・・いや、むしろ若干暗い方が度胸がすわって攻めている・・・？
恐怖を超えるとハイになるかのように、走っていてニヤニヤするくらい楽しい。
もちろん体は苦しいのだが、試走多めの疲れも特にない。

コース付近では、友人以外にも他の選手の関係者や大会委員の方なども応援してくれて力をくれる。
コース中で一番トリッキーだと思われる林間の下り区間では、「ミスしなければ大丈夫、落ち着いていけ」というような声をかけてくれて、最終周回も焦ることなく進めた。

去年は舗装路からの急カーブで入る急坂がまったく登れず、レース中は全部担いで登るしかなかったのだが、今回は行く手を阻まれて降りた以外は乗車したまま登っていけたし、上り下りしながら根っこの上を走るような箇所もゆっくりだけど降りることなく進めたし、1年経って少しは成長できている自分にうれしくなった。

＊　＊　＊

未明の雨があがり、翌日はよく晴れて第4戦。
コースはほぼまったく同じ。
昨夜と違うのは、昨日走らなかったライバルがフレッシュな足でくること。

抜きどころも多くはないし、後ろに気配を感じたらもがけばいいと、やはりスタートダッシュをかける。

入りはまずまず、とにかく落ち着いて、昨日のように焦らずこなせばいい。
そう思っていた矢先の1周目、2つ目の砂場の出口で勢いが足りずハンドルを取られ、コーステープを張っている杭と前輪が仲良くなってしまってそのまま落車。少し後ろに続いていた2名がその間に追い越していった。

ここであきらめらるわけにはいかない。1つでも順位を上げねばとすぐさま起き上がってこぎだす。
砂場のあとはすぐに急坂が待っているが、直前の選手は押して上がっている。乗車して上がれば追い越せるかも知れない。しかし、すぐにシングルで下り区間に入るため、追い越すことはできなかった。

やがて平坦区間に入るが、昨日の疲労があるのか、イマイチ踏み切れない。
そうこうしながら平坦で離されて、アップダウンで追いつくことを繰り返して最終周回へ。
もう少しで追い越せる、最後の舗装路へ出てからラストスパートかけるしかない。
草地で呼吸を整えて、ギアを重くして、腰を上げてスプリント開始！
結構踏める、いやもう少しギア重くしても良かった・・・
あともう少し、もう少し！
相手の横顔を斜め後ろから見ながらゴール。
うあーーーくやしい。

＊　＊　＊

シクロクロスはただ速さだけではなく、状況に応じたテクニックが必要なので、「できないことができるようになる喜び」や「新たにたちはだかる難関への挑戦」がこの競技にはまる理由のひとつかも知れない。

そして・・・
ついうっかり他人の機材を借りて経験する機会があったりすると、これが大きな罠。
「これならこんな時にこんなにいいじゃないか！」と妄想をふくらませて即発注。
そんなことも、この競技のクセになるところかも知れない・・・

[#3's Result] 1st.
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自戒：金を使う前に体を使え。

LINK!!
ナイトレースってどんな感じ？という方に、
オフィシャルがムービーをYouTubeにアップしているので、
ぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/user/shinshucyclocross